ファイヤークイズ
「もしかして、春香を俺の親に紹介したか?」


幸平にそう聞かれたので、あたしは左右に首を振った。


「春香のことは紹介してない!」


これは本当だった。


あくまでも、女の子側にその意思がないとあたしは動かなかった。


その気がある女の子たちは、みんなあたしが作ったツイッターでやりとりをしていたのだ。


表面上は普通の女子高生のツイッター。


その実、売春したい女の子たちと連絡を取り合っていた。


トラブル等が起こらないよう、しっかりと相手見極めて1度会ってから洋一さんへ紹介した。


その中に、春香はいなかった。


「そっか」


ホッとしたように幸平は呟いた。
< 134 / 154 >

この作品をシェア

pagetop