ファイヤークイズ
「そうだぞ。それより光男、さっきから余裕そうな顔をしてるけど次はお前の番なんだぞ?」


幸平が光男へ向けてそう言った。


「だからどうした? どせどうでもいいもんが出てきて、どうでもいいクイズが出されるだけだ」


やっぱり、この状況をナメてかかっているようだ。


「そんなに余裕があるなんておかしくない? もしかして犯人の仲間だったりして」


あたしは鼻で笑うようにそう言った。


その瞬間光男の表情が険しくなった。


さすがにそんなことを言われるとは思っていなかったのだろう。


「なんだとお前」


光男が睨みをきかせてくるが、全然こわくなかった。


なんせあたしたちは今全員拘束されているんだから。


光男があたしに手を出すことは不可能だ。
< 45 / 154 >

この作品をシェア

pagetop