ファイヤークイズ
一周
⦅それでは先ほどのクイズの回答です⦆
「えっ……?」
スピーカーの声にあたしは目を見開いた。
「ちょっと待って……回答ってなに!? なんで!?」
理恵が焦って身をよじる。
理恵は回答を拒否して、大切なスマホを失った。
それなら、そこですべては終わるはずだ。
その後に回答があるなんて聞いていない。
理恵の顔は青ざめて、一層炎を反射しているように見えた。
「普通のクイズ番組と一緒だ。あれも、回答者が答えられなくても、最後には回答が出る」
幸平が冷静な声で言った。
しかし、その額には沢山の汗が浮かんでいる。
まさかこんな展開になるとは、誰も予測していなかったはずだ。
「やめて……やめて……」
理恵が蚊の鳴くような声で繰り返している。
当然、そんな声が相手に届くはずもなかった。
「えっ……?」
スピーカーの声にあたしは目を見開いた。
「ちょっと待って……回答ってなに!? なんで!?」
理恵が焦って身をよじる。
理恵は回答を拒否して、大切なスマホを失った。
それなら、そこですべては終わるはずだ。
その後に回答があるなんて聞いていない。
理恵の顔は青ざめて、一層炎を反射しているように見えた。
「普通のクイズ番組と一緒だ。あれも、回答者が答えられなくても、最後には回答が出る」
幸平が冷静な声で言った。
しかし、その額には沢山の汗が浮かんでいる。
まさかこんな展開になるとは、誰も予測していなかったはずだ。
「やめて……やめて……」
理恵が蚊の鳴くような声で繰り返している。
当然、そんな声が相手に届くはずもなかった。