ファイヤークイズ
スピーカーの相手にはあたしたちの会話も聞こえているはずだ。
それなら、さっき話題に上がった事も分かってる。
それなのにクイズに出して来たという事は……もしかしたらひっかけかもしれない。
視聴者を喜ばせるために、あえて簡単な問題を出したと思わせているのかも!
「春香は良英に会った後、すぐに部屋に戻ったの?」
良英へ向けてそう聞くと、「あぁ、部屋の前まで送った」と、答えにくそうに言った。
「部屋に入って行く姿を見たんだよね?」
「もちろん」
それなら、良英と会った後に誰かと会った可能性は低い。
「良英に会う前がどうだったか、わからないよね?」
そう聞くと、良英は眉間にシワを寄せて考え込んだ。
「そう言えばあの時、春香は待ち合わせ場所に遅れて来た。5分くらいだったけど」
「春香は時間に厳しいから、そんなことあるはずない」
良英の言葉にすぐ反論したのは理恵だった。
理恵は良英をライバル視しているようだ。
「それは俺も知ってる。珍しかったからよく覚えてるんだ」
それなのに、春香は約束に遅れて来た。
もしかしたら良英に会う前に誰かに会っていた可能性もあるんだ……。
でも、誰に?
それがわからないと答えられない。
それなら、さっき話題に上がった事も分かってる。
それなのにクイズに出して来たという事は……もしかしたらひっかけかもしれない。
視聴者を喜ばせるために、あえて簡単な問題を出したと思わせているのかも!
「春香は良英に会った後、すぐに部屋に戻ったの?」
良英へ向けてそう聞くと、「あぁ、部屋の前まで送った」と、答えにくそうに言った。
「部屋に入って行く姿を見たんだよね?」
「もちろん」
それなら、良英と会った後に誰かと会った可能性は低い。
「良英に会う前がどうだったか、わからないよね?」
そう聞くと、良英は眉間にシワを寄せて考え込んだ。
「そう言えばあの時、春香は待ち合わせ場所に遅れて来た。5分くらいだったけど」
「春香は時間に厳しいから、そんなことあるはずない」
良英の言葉にすぐ反論したのは理恵だった。
理恵は良英をライバル視しているようだ。
「それは俺も知ってる。珍しかったからよく覚えてるんだ」
それなのに、春香は約束に遅れて来た。
もしかしたら良英に会う前に誰かに会っていた可能性もあるんだ……。
でも、誰に?
それがわからないと答えられない。