私の中にキミがいる限り

同じグループの透を思い出す。


いつも元気で賑やかな性格をしている透。


そんなに関わり合いがあるわけじゃないし、あたしのサイトの事も伝えていない。


そんな透が犯人？


でも、透があたしや明人君をイジメてメリットになることなんてなにもないハズだ。


「ごめん楓、ちょっと頭が痛い」


頭の中はグチャグチャで、なにもわからない。


考えすぎたせいか頭痛がし始めている。


「大丈夫？」


「平気。授業が始まるまでに教室に戻るから、だから楓は先に戻ってて」


あたしは楓にそう言うと、使われていない椅子に腰を下ろしたのだった。