私の中にキミがいる限り
それからの時間は地獄だった。


休憩時間中に保健室へ行こうと思っても、久美や清香によって行く手を阻まれ逃げる事ができなかった。


嫌でも教室に止まるしかない。


2時間目の授業は英語の授業で、あたしが先生にあてられて英文の読み始めるとクラスのあちこちから笑い声が聞こえて来た。


あたしは悔しさと恥ずかしさでいっぱいになり、教科書を読み進めることもできなくなってしまった。


すぐに異変に気が付いた英語の先生がクラスメートたちの注意してくれたけれど、それで終わるはずなんてなかった。


昼休みになると、ようやく安心できた。


長い休み時間はクラスメートたちがバラバラになる。


その隙に保健室へ移動するつもりだった。
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