私の中にキミがいる限り
☆☆☆

最低な気分だった。


夕飯も食べず、お風呂にも入らずにあたしは自室に閉じこもっていた。


両親には体調が悪いとだけ伝えておいた。


ベッドに入り、頭まで布団を被ってキツク目を閉じる。


ミッキーにも楓にも悪い事をしてしまった。


頭では理解しているのに、それを謝る事もできない。


あたしの心はとても冷たく氷つき、それは簡単に溶けてはくれなさそうだ。


このままじゃクラス内で完全に孤立してしまう。


そう理解しているのに、あたしはなにもできなかったのだった……。
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