私の中にキミがいる限り
☆☆☆

家の玄関を開けると同時に「美紗!?」と声が聞こえて来て両親が走って出て来た。


あたしは驚いて両親を見つめる。


「なに? どうかした?」


そう聞くと、両親は顔を見合わせた。


なんだろう?


お父さんは怒った顔をしているし、お母さんは困ったような顔をしている。


あたし、なにかした!?


「とにかく、家に入りなさい」


お父さんにそう言われ、あたしは素直にそれに従ったのだった。
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