私の中にキミがいる限り
☆☆☆

夕飯の準備はすでにできていてカレーの香りが食欲をそそる。


けれど、あたしは両親と共にリビングにいた。


テレビもついていないリビングはどこか寂しく、とても静かだ。


「ねぇ、なに?」


そう聞くと、お父さんが咳払いをしてあたしを見て来た。


その目は鋭く、怒っているのがわかった。


「美紗、お前今日はどこへ行ってたんだ?」


その質問に一瞬頭を中が真っ白になった。


なんでそんな事を聞くんだろう?


そう思っても、答えは1つしかない。


学校へ行かなかったことがバレたのだ。


そうわかると体中から汗が噴き出すのを感じた。


「今日は……」


そこまで言い、口を閉じる。
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