私の中にキミがいる限り
保健室登校
いくら休んでもいいと言われても、さすがに出席日数が気になっていた。


『不要』だと言われると『必要』だと思ってしまう、あたしは自分の単純さに苦笑いをしながら制服に身を包んでいた。


両親と話し合いをして休日を挟み、今日が最初の登校日だった。


今日からあたしは保健室登校になるのだ。


昨日の話し合いの結果、そうなった。


「行ってきます」


両親に声をかけて外へ出ると、相変わらずいい天気だった。


教室へ行かなくていいと思うと、それだけで心は晴れやかだった。


クラスメートたちの視線を気にする必要もないし、久美たちの暴言を聞かなくてもいい。


楓に会えないのが少し寂しいけれど、保健室には明人君がいるからきっと平気だ。


鼻歌を歌いながら歩いていると、前方からミッキーが歩いてくるのが見えた。
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