私の中にキミがいる限り

「あぁ、そうだよ」


明人君はうなづいた。


嘘ではないようだ。


「美紗のサイトのこと、有名になってるぞ」


透にそう言われ、あたしは一気に気持ちが落ち込んでいく。


久美があたしのサイトの事をクラス中に言いまわってしまったらしい。


合成されたあたしの写真もみんなすでに見てしまっていることだろう。


「あの写真は違うから」


「わかってる。上手に合成してあるけれど、多少のゆがみが出てるから合成だって気が付く」


透の言葉にあたしはホッと息を吐き出した。