私の中にキミがいる限り
今日は行くのやめようかな。


ふと、そんな気持ちが過った。


今日は天気もいいし、1日中川辺にいたって大丈夫だ。


ミッキーだっているかもしれない。


なにも、行きたくない場所に無理に行く必要なんて……。


そこまで考えた時、突然後ろから名前を呼ばれ、驚いてビクッと体を跳ねさせた。


勢いよく振り返ると、そこに立っていたのはミッキーだった。


「美紗っち、おはよう!」


ミッキーはくったくなく笑い、片手を上げて近づいてくる。


あたしは唖然としてミッキーを見ていた。


「なんで、ミッキーがここに?」


他の生徒たちからの視線を感じながらようやくそう聞いた。


「偶然通りかかったところ」


ミッキーはそう言い、買い物袋を掲げて見せた。


見たことのない袋だ。


「で、でも学校は……?」


そう聞いたところで、あたしはミッキーの年齢も知らないことに気が付いた。


でも、見た目的には同い年くらいだ。
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