私の中にキミがいる限り
☆☆☆
警察署までは車で10分ほどの距離だった。
その10分は永遠のように長く、けれどほんの一瞬だった。
警察署に到着すると、入口付近に明人君が立っているのが見えた。
楓が連絡してくれていたようだ。
あたしはお母さんに明人君を紹介すると、5人でぞろぞろと警察署内へ足を踏み入れた。
受付のようなカウンターがあり、その前に剛さんが待ってくれていた。
「はじめまして。徳田剛と言います」
剛さんはあたしのお母さんへ頭を下げて挨拶をすると、あたしたちを連れて歩き出した。
白く綺麗な廊下を奥へと進んでいくと、6畳ほどのフローリングの部屋へと通された。
中央には大きなテーブルがあり、その上にはパソコンが何台か同じ向きで並べられている。
テーブルを囲むように黒いソファが置かれていた。
「どうぞ、パソコン画面が見える場所に座ってください」
剛さんにそう言われて、あたしたちは黒いソファに腰を下ろした。
高級ソファなのか、体がすっぽりと包まれてしまう。
けれど今はそんなにゆったりと座っていたい気分ではなかったので、あたしは浅く腰をかけ、背筋をピンと伸ばした。
警察署までは車で10分ほどの距離だった。
その10分は永遠のように長く、けれどほんの一瞬だった。
警察署に到着すると、入口付近に明人君が立っているのが見えた。
楓が連絡してくれていたようだ。
あたしはお母さんに明人君を紹介すると、5人でぞろぞろと警察署内へ足を踏み入れた。
受付のようなカウンターがあり、その前に剛さんが待ってくれていた。
「はじめまして。徳田剛と言います」
剛さんはあたしのお母さんへ頭を下げて挨拶をすると、あたしたちを連れて歩き出した。
白く綺麗な廊下を奥へと進んでいくと、6畳ほどのフローリングの部屋へと通された。
中央には大きなテーブルがあり、その上にはパソコンが何台か同じ向きで並べられている。
テーブルを囲むように黒いソファが置かれていた。
「どうぞ、パソコン画面が見える場所に座ってください」
剛さんにそう言われて、あたしたちは黒いソファに腰を下ろした。
高級ソファなのか、体がすっぽりと包まれてしまう。
けれど今はそんなにゆったりと座っていたい気分ではなかったので、あたしは浅く腰をかけ、背筋をピンと伸ばした。