私の中にキミがいる限り
☆☆☆
犯人は思いもよらぬ人物だった。
明人君と透が犯人がわかっていながら何もできない理由も、これでわかった。
「明日の学校、どうする?」
お母さんの運転で家まで帰っている途中、後部座席に並んで座っていた楓がそう聞いて来た。
「どうするって言われても……」
あたしは困ってしまって眉を下げた。
事件はすべて解決した。
あとは警察が動いてくれるだろうから、あたしがやるべきことは何も残っていない。
「とりあえず、普通に登校するよ」
「保健室に? それとも、教室に?」
あぁ、楓はその事を聞いていたのか。
「……教室に、明人君と一緒に」
あたしはそう返事をしたのだった。
犯人は思いもよらぬ人物だった。
明人君と透が犯人がわかっていながら何もできない理由も、これでわかった。
「明日の学校、どうする?」
お母さんの運転で家まで帰っている途中、後部座席に並んで座っていた楓がそう聞いて来た。
「どうするって言われても……」
あたしは困ってしまって眉を下げた。
事件はすべて解決した。
あとは警察が動いてくれるだろうから、あたしがやるべきことは何も残っていない。
「とりあえず、普通に登校するよ」
「保健室に? それとも、教室に?」
あぁ、楓はその事を聞いていたのか。
「……教室に、明人君と一緒に」
あたしはそう返事をしたのだった。