私の中にキミがいる限り
「美紗っち。今日は美紗っちの誕生日だから会いにきたんだよ」
そう言うと、ミッキーは両手を空へ向けて大きくかかげた。
その手の平から桜の花びらがハラハラと舞い落ちる。
「桜!?」
「なんで? 桜はもう散ったのに!」
楓と明人君以外の全員が桜の花びらを見て困惑の表情を浮かべている。
綺麗に舞い散る桜の花びらに、ミッキーの笑顔。
あぁ……。
そんな非現実的な現象を見せられてしまうと、信じるしかないじゃない。
ミッキーがすでに死んでいる人だって、納得するしかないじゃない。
暖かな温もりが宿った桜の花びらがあたしの頬にペタリとはりついた。
気が付けばあたしの頬には行く筋もの涙が流れ、花びらははりついたまま剥がれない。
「誕生日おめでとう。美紗っち」
ミッキーの声が周囲に響き渡るように聞こえて来たかと思うと、その姿はすぅっと消えてなくなったのだった。
そう言うと、ミッキーは両手を空へ向けて大きくかかげた。
その手の平から桜の花びらがハラハラと舞い落ちる。
「桜!?」
「なんで? 桜はもう散ったのに!」
楓と明人君以外の全員が桜の花びらを見て困惑の表情を浮かべている。
綺麗に舞い散る桜の花びらに、ミッキーの笑顔。
あぁ……。
そんな非現実的な現象を見せられてしまうと、信じるしかないじゃない。
ミッキーがすでに死んでいる人だって、納得するしかないじゃない。
暖かな温もりが宿った桜の花びらがあたしの頬にペタリとはりついた。
気が付けばあたしの頬には行く筋もの涙が流れ、花びらははりついたまま剥がれない。
「誕生日おめでとう。美紗っち」
ミッキーの声が周囲に響き渡るように聞こえて来たかと思うと、その姿はすぅっと消えてなくなったのだった。