私の中にキミがいる限り
夕方頃、あたしは1度起きだして晩ご飯を食べた。
吐いてしまったあたしのためにお母さんはお粥を準備してくれていた。
食欲はあるのに、あの写真の事を思い出すと簡単なものも喉を通らない。
あたしは出されたお粥を半分ほど食べてため息をついた。
「まだ体調がよくないみたいね? 熱を計ってみなさい」
そう言って差し出された体温計を使って見ても、もちろん熱はない。
これは精神的な問題なのだから、当然だ。
本当に熱でも出ていれば、明日学校を休んでもいいかもしれないのに……。
そんな事が不意に胸をよぎった。
小学校の頃学校を休むために仮病を使った時の事を思い出す。
まだ、両親を騙すことはできるだろうか?
そんな風に考えて、チラリと両親に視線を向けた。
だけど、すぐにバカな考えは打ち消した。
高校は義務教育じゃないんだ。
休んだら休んだだけ後になって戻って来る。
「学校行きたくないなぁ」
ため息と同時に思わずそんな言葉が口をついて出た。
吐いてしまったあたしのためにお母さんはお粥を準備してくれていた。
食欲はあるのに、あの写真の事を思い出すと簡単なものも喉を通らない。
あたしは出されたお粥を半分ほど食べてため息をついた。
「まだ体調がよくないみたいね? 熱を計ってみなさい」
そう言って差し出された体温計を使って見ても、もちろん熱はない。
これは精神的な問題なのだから、当然だ。
本当に熱でも出ていれば、明日学校を休んでもいいかもしれないのに……。
そんな事が不意に胸をよぎった。
小学校の頃学校を休むために仮病を使った時の事を思い出す。
まだ、両親を騙すことはできるだろうか?
そんな風に考えて、チラリと両親に視線を向けた。
だけど、すぐにバカな考えは打ち消した。
高校は義務教育じゃないんだ。
休んだら休んだだけ後になって戻って来る。
「学校行きたくないなぁ」
ため息と同時に思わずそんな言葉が口をついて出た。