私の中にキミがいる限り
仲のいいメンバーの中でも、楓が一番の親友だと思っている。


だけど、あの合成写真を思い出すと自然と手は止まってしまっていた。


万が一、楓が犯人だったら?


直接的に関係なくても、犯人を知っていて黙っていたとしたら?


そんな思いが込み上げて来た。


イジメは1人よりも大人数で行われるものだ。


あたしがいない教室内で、楓が犯人たちと一緒に笑っている姿が浮かんできた。


その想像はすぐにかき消したけれど、あたしは楓に返事をすることができなかったのだった。
< 68 / 216 >

この作品をシェア

pagetop