私の中にキミがいる限り
「ねぇ、ミッキーの家はどこにあるの?」


猫じゃらしを使って遊びながらあたしはそう聞いた。


「丘の上の日当りのいい場所に住んでるよ」


ミッキーが笑顔で答える。


「へぇ……」


確か、少し離れた住宅街にそんな場所があった気がする。


今度行ってみたいなぁ。


そう思い、ミッキーをチラリと横目で見た。


ミッキーはあたしの視線に気が付くことなく、猫と遊んでいたのだった。
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