私の中にキミがいる限り
あの日記を書いたのはあたしじゃない。


だから堂々としているべきなのはわかっている。


わかっているけれど……足が、進まなかった。


あたしはスマホを取り出して自分のサイトを確認した。


あの日記はまだ書かれたままになっている。


ズボラな運営は、今日はまだ出勤時間ではないのかもしれない。


期待はしていなかったものの、深いため息が出た。


仕方がない。
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