キミガ ウソヲ ツイタ
結婚式を終えた夜に
入籍してから3か月半が経ち無事に挙式を終えた日の夜遅く、葉月と二人で暮らしている自宅に戻ると、ポストを覗いた葉月が俺に一通の封書を差し出した。
「志岐宛ての手紙届いてるで」
「手紙?」
ダイレクトメールの類いかと思ったけれどそうではないらしく、封筒には丁寧な手書きの文字が並んでいる。
ネクタイをゆるめながら封筒を裏返して差出人の名前を見たけれど、北村 雅夫というその男性の名前には心当たりがない。
「知らない人だなぁ。誰だろう?」
「会社の関係者ちゃう?」
大学卒業後から勤めている祖母の会社の後継者に任命された頃から、それまで面識のなかった会社関係の人たちとの関わりが多くなったので、その可能性もあるかとは思ったけれど、どう考えてもこれは個人的な手紙に見える。
「いや、それなら社名入りの封筒で送ってくるんじゃないか?」
「そうか、それもそうやな。まぁ、開けてみたらわかるんちゃう?そんなに気になるんやったら今開けてみたら?」
差出人の正体は気になるものの、今日は結婚式と披露宴で緊張しっぱなしで、そのあと二次会に続き三次会まで開いてもらって、クタクタに疲れている。
「志岐宛ての手紙届いてるで」
「手紙?」
ダイレクトメールの類いかと思ったけれどそうではないらしく、封筒には丁寧な手書きの文字が並んでいる。
ネクタイをゆるめながら封筒を裏返して差出人の名前を見たけれど、北村 雅夫というその男性の名前には心当たりがない。
「知らない人だなぁ。誰だろう?」
「会社の関係者ちゃう?」
大学卒業後から勤めている祖母の会社の後継者に任命された頃から、それまで面識のなかった会社関係の人たちとの関わりが多くなったので、その可能性もあるかとは思ったけれど、どう考えてもこれは個人的な手紙に見える。
「いや、それなら社名入りの封筒で送ってくるんじゃないか?」
「そうか、それもそうやな。まぁ、開けてみたらわかるんちゃう?そんなに気になるんやったら今開けてみたら?」
差出人の正体は気になるものの、今日は結婚式と披露宴で緊張しっぱなしで、そのあと二次会に続き三次会まで開いてもらって、クタクタに疲れている。
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