キミガ ウソヲ ツイタ
「えっと……今週の土曜日」
「今週の土曜日言うたら……11日か。その日から盆休みやし、どっちにしても会社休みやから“おめでとう”言うてもらわれへんな」
もちろんそれを狙って誕生日だと言ったのだ。
「じゃあ二人で飯でも行かない?一緒に誕生日のお祝いしようよ」
思いきって食事に誘うと、葉月は少し首をかしげた。
もしかしたら“そんなに親しくもないのになんで私を誘うの?”とか、変に思われているのかも……。
それによく考えると、休みの日にわざわざ俺と会ってくれるだろうかと不安になってきた。
本当の誕生日でもないし、この際だから二人で会えるならいつだっていいや。
「あー……もし休みの日は都合悪いなら前日の仕事のあとでもいいし……」
なんとか断られないように焦ってそう言うと、葉月はまた少し首をかしげながら何か考えるそぶりを見せた。
「別になんも予定ないし、土曜日でええけど……」
断られなくて良かったとホッと胸を撫で下ろし、葉月と二人だけで会う約束ができることが嬉しくて、心の中で高々と拳を突き上げた。
こうなったら何がなんでもチャンスをものにしたい。
「今週の土曜日言うたら……11日か。その日から盆休みやし、どっちにしても会社休みやから“おめでとう”言うてもらわれへんな」
もちろんそれを狙って誕生日だと言ったのだ。
「じゃあ二人で飯でも行かない?一緒に誕生日のお祝いしようよ」
思いきって食事に誘うと、葉月は少し首をかしげた。
もしかしたら“そんなに親しくもないのになんで私を誘うの?”とか、変に思われているのかも……。
それによく考えると、休みの日にわざわざ俺と会ってくれるだろうかと不安になってきた。
本当の誕生日でもないし、この際だから二人で会えるならいつだっていいや。
「あー……もし休みの日は都合悪いなら前日の仕事のあとでもいいし……」
なんとか断られないように焦ってそう言うと、葉月はまた少し首をかしげながら何か考えるそぶりを見せた。
「別になんも予定ないし、土曜日でええけど……」
断られなくて良かったとホッと胸を撫で下ろし、葉月と二人だけで会う約束ができることが嬉しくて、心の中で高々と拳を突き上げた。
こうなったら何がなんでもチャンスをものにしたい。