キミガ ウソヲ ツイタ
葉月のあまりのかわいさと軽い酔いのせいにして、思いきり抱きしめて息もできなくなるくらいの激しいキスをして、そのまま俺だけのものにしてしまおうか。
そんな不埒な考えを必死で振り払い、吹っ飛んでしまいそうになる理性をなんとか必死で保つ。
「何がそんなに恥ずかしいの?」
俺のよこしまな気持ちを悟られないように平静を装って尋ねると、葉月は顔を真っ赤にしてミネラルウォーターのペットボトルを俺の胸に押し付け、両手で顔を覆った。
「恥ずかしいやんか!伊藤くんと仲良くなりたかったから“私8月生まれちゃうよ”って言えんかったとか……!」
思ってもみなかった葉月の言葉に驚き、俺は耳を疑ってしまった。
俺まで酔いが回っておかしくなってしまったのか?
だけど葉月は確かに俺と仲良くなりたかったと言ったし、やっぱり恥ずかしそうにうつむいている。
「えっと……俺と仲良くなりたかったって、ホントに?」
「ホンマやけど恥ずかしいから何回も言わさんといて!」
これは脈ありと取っていいんだろうか?
それとも友達として仲良くなりたかっただけ?
ほんの数秒間、どちらだろうかと悩んだけれど、仲良くなりたいのだから嫌われてはいないということだけは確信した。
そんな不埒な考えを必死で振り払い、吹っ飛んでしまいそうになる理性をなんとか必死で保つ。
「何がそんなに恥ずかしいの?」
俺のよこしまな気持ちを悟られないように平静を装って尋ねると、葉月は顔を真っ赤にしてミネラルウォーターのペットボトルを俺の胸に押し付け、両手で顔を覆った。
「恥ずかしいやんか!伊藤くんと仲良くなりたかったから“私8月生まれちゃうよ”って言えんかったとか……!」
思ってもみなかった葉月の言葉に驚き、俺は耳を疑ってしまった。
俺まで酔いが回っておかしくなってしまったのか?
だけど葉月は確かに俺と仲良くなりたかったと言ったし、やっぱり恥ずかしそうにうつむいている。
「えっと……俺と仲良くなりたかったって、ホントに?」
「ホンマやけど恥ずかしいから何回も言わさんといて!」
これは脈ありと取っていいんだろうか?
それとも友達として仲良くなりたかっただけ?
ほんの数秒間、どちらだろうかと悩んだけれど、仲良くなりたいのだから嫌われてはいないということだけは確信した。