キミガ ウソヲ ツイタ
できるだけいつも通りを装いながら余裕ぶってそばに座ると、葉月は伸ばした腕を俺の背中に回して抱きつき、頬に軽くキスをした。

「……好き」

なんてことだ。

今日くらいはちょっとでもデレてくれないかななんて思っていたくせに、いざそうされるととてもたまらなくて、俺のリビドーは一気に限界突破寸前になってしまう。

「俺も好き。めちゃくちゃ好きだよ、葉月」

ベッドの上に葉月を押し倒して唇を重ね、貪るようにキスをして、逸る気持ちを抑えながらパジャマを脱がせた。

一糸纏わぬ葉月の素肌に手と舌を這わせ、体の中の柔らかいところを指で探る。

息を上げながら俺の名前を呼ぶ葉月の甘い声や、恍惚とした表情に欲情を煽られ、込み上げてくる愛しさをぶつけるように一番奥の深いところを何度も突き上げた。

全身で愛を確かめ合ったあと、 葉月を抱きしめて髪を撫でながら頬や唇に何度も口付けた。

「葉月、愛してる。一生一緒にいような」

「一生だけでええの?」

「良くないな。じゃあ生まれ変わっても一緒になろうな」

「嘘ついたらハリセンボン飲ませるで」

「やっぱそこはハリセンボンなんだ」

俺たちは激しく求め合った甘い余韻の中でピッタリと寄り添い、幸福感に満たされたお互いの体を抱きしめて眠った。


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