キミガ ウソヲ ツイタ
君が嘘をついた
4月に入った頃から、葉月がなんとなくぼんやりしていることが増えた。
いつもは朝から元気なのに目覚ましがなっても起きられなかったり、仕事から帰って着替えもせずにスーツ姿のままソファーでうたた寝していたりする。
葉月の誕生日の4月3日は豪華なディナーでも奮発しようかと思っていたけど、あまり胃の調子が良くないと言う葉月本人の希望で体に優しい薬膳料理の店で食事をして、葉月の欲しがっていた財布をプレゼントした。
今日も夜の7時頃に俺が会社から帰ると、葉月はソファーに中途半端な体勢で横になって眠っていた。
新年度から主任に昇進して更に忙しくなったようだし、よほど疲れてるんだなと思いながらそっと毛布をかけてやると、葉月は目を覚ましゆっくりまぶたを開く。
「ただいま。ごめん、起こしちゃったかな」
「おかえり……。帰ってきて座ったら寝てしもたわ……。ごめん、もうこんな時間やのに晩御飯の用意できてへん」
葉月は時計を見て慌てて立ち上がろうとした。
俺はネクタイをゆるめながら隣に座り、葉月を抱き寄せ頭を撫でる。
「晩飯はどうにでもなるからいいけど……こんなとこで寝たら風邪引くぞ。最近よくこんな感じで寝てるし、かなりお疲れなんだな。それとも体調でも悪い?」
いつもは朝から元気なのに目覚ましがなっても起きられなかったり、仕事から帰って着替えもせずにスーツ姿のままソファーでうたた寝していたりする。
葉月の誕生日の4月3日は豪華なディナーでも奮発しようかと思っていたけど、あまり胃の調子が良くないと言う葉月本人の希望で体に優しい薬膳料理の店で食事をして、葉月の欲しがっていた財布をプレゼントした。
今日も夜の7時頃に俺が会社から帰ると、葉月はソファーに中途半端な体勢で横になって眠っていた。
新年度から主任に昇進して更に忙しくなったようだし、よほど疲れてるんだなと思いながらそっと毛布をかけてやると、葉月は目を覚ましゆっくりまぶたを開く。
「ただいま。ごめん、起こしちゃったかな」
「おかえり……。帰ってきて座ったら寝てしもたわ……。ごめん、もうこんな時間やのに晩御飯の用意できてへん」
葉月は時計を見て慌てて立ち上がろうとした。
俺はネクタイをゆるめながら隣に座り、葉月を抱き寄せ頭を撫でる。
「晩飯はどうにでもなるからいいけど……こんなとこで寝たら風邪引くぞ。最近よくこんな感じで寝てるし、かなりお疲れなんだな。それとも体調でも悪い?」