もののけ会社と甘いキス。

「用がそれだけなら失礼します」

雪江さんにも他の妖怪と2人きりになるなと
言われている。

なのに3人も居ては、立場が危うい。

早く逃げなくちゃあ……。

私は、急いで資料室から出ようとした。
しかし、1人の女性社員に足をかけられてしまう。

「キャアッ!?」

私は、そのまま転んでしまった。
 
痛い……。

「あ~ら、ごめんなさい。
私って脚が長いから引っ掛かったみたいね」

「でも、それぐらいの怪我で済むと思わないでね?
私達、本気を出したら怖いから」

ひぃぃっ……!!

私は、恐怖で身体が動かなくなった。

助けて……社長、雪江さん。

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