もののけ会社と甘いキス。

「雪江。余計なことは言うな!」

「フフッ……あら、ごめんなさい」

不機嫌な社長と違い楽しそうだ。

社長が……私が甘えないから拗ねてる……?
本当にそうなのかしら?

それなら嬉しいのに……と思ったら
胸がキュンとなった。

「それよりも響。
お前、あの態度はなんだ!?
俺に対して失礼ではないのか?」

怒りがこちらに向かってきた。

うっ……それを言われると困ってしまう。

「すみません……」

「俺の聞きたいのは、すみませんじゃない。
何で雪江が平気で俺は、ダメなんだ?
同じ妖怪だろ」

未だに納得していない社長。

どうしても、自分と雪江さんの違いを
知りたいらしい。

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