もののけ会社と甘いキス。
「そ、そんなの頼みませんから……絶対に」
私は、必死になって言い返した。
こんな恥ずかしいこと……言える訳がない。
「なら、言わしてやるよ。お前の口からな」
自信満々に不敵の笑みをこぼす社長に
私は、まだドキドキしていた。
しかし、そんな私達にまたもや
問題が起きようとしていた。
翌日、部署に行くと
ろくろ首の女性社員達が噂を流したのだろう。
妖怪らしき社員達からの冷たい視線が
あちらこちらから感じた。
「本当にそうなの?デマなんじゃない?」
「どう見ても平凡で地味な人間よね。
それにしても許せない」
陰口を言われているようだった。