もののけ会社と甘いキス。

「じゃあ、よろしくね。宇佐美さん」

女性社員は、ニコッと
微笑むと行ってしまった。

えぇっ!?そんな……。

結局、怖くて断れずに
私は、残業するはめになってしまった。

こんなのただの嫌がらせじゃない。

文句を言いたいが、またあんなことになったら
大変だし……。


ハァッ……とため息を吐きながらパソコンの
キーボードを打っていると美音が現れた。

「響~はい、差し入れ。
仕方がないから手伝いに来たわよ!」

「美音。ありがと~う」

なんて嬉しい手助けだろうか。
さすが、持つべき幼馴染み兼親友だわ。

「まったく。仕事を押し付けてきた人達は、
何を考えているのかしらね?
こんなの横暴よねぇ~」

呆れたように書類を見る美音。

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