もののけ会社と甘いキス。
結局、仕事をしながら美音に事情を話した。
と言っても社長が妖怪だとか
秘密を知り、それを隠すために
俺の女になれと言われていることなどは、
除いてだが……。
「なるほど。それで社長は、
あんたを口説こうとしているのね……」
「口説こうだなんて……そんなのではないわよ。
ただ面白がっているだけよ!」
「まぁ、あんたの場合は
反応が面白いからねぇ~ドジで少し
天然が入っているし」
ガーン!!
美音にまで面白がられているし……。
何気にショックを受け取る。
「冗談は、その辺にしておいて
それよりも、そんな恋ならやめておいた方がいいわ。
響を大切にしているとは、思えないもの」
美音は、急に真剣な表情で言ってきた。
えっ……?