もののけ会社と甘いキス。
「あなた達……私をどうしたいの!?」
私は、睨み付けながら言った。
油断をすれば意識を失ってしまう。
甘い匂いは、意識を朦朧とさせる。
すると
「どうしたいって……そんなの目障りだからに
決まっているじゃないの。
私達だって社長の正妻の座を狙っているのに
何で人間の女に取られなきゃいけないの!?
冗談じゃないわよ……」
「あんたが会社を辞めてくれたら
もう社長との関わり合いを持つことも無くなるわ。
だから大人しくしていて」
そう言うと2人組の男性社員が
私の前に現れた。
な、何なの!?
驚く私と違い男性社員達は、
女性社員達に向かって
「なぁ?本当にいいのか?
社長の女に手を出して……後で酷い目に
遭ったりしないか?」
「大丈夫よ。どうやら社長に
気に入られているだけで
別に婚約者でも何でも無いみたいだし。
それに正体を知られてる人間なんて邪魔なだけだわ。
さっさと傷ものにして」
「それも……そうだな」
男性社員は、そう言うとこちらを見て
ニヤリと笑った。
嫌だ……。