もののけ会社と甘いキス。

だ、誰か……助けて!!

社長……雪江さん。

オオカミ男の手が私に触れようと
さらに近づいてきた。

もう少しで手が届く。

いやぁっ……!!
やめて……。

しかし、その時だった。

「大勢で人間の女の子をイジメるなんて
可哀想ではないかな?」

えっ……?

オオカミ男達だけではなく
私も声をする方向を見るとドア側に
男性が立っていた。

よく見るとエリートだけではなく
プレイボーイでも有名な海外営業部の
闇野静夜さんだった。

「や、闇野君!?」

「これは、違うの……あのオオカミ男が
勝手なことをしただけで……」

女性社員達は、オオカミ男に
罪を擦り付けようとしてきた。

< 127 / 351 >

この作品をシェア

pagetop