もののけ会社と甘いキス。
だ、誰か……助けて!!
社長……雪江さん。
オオカミ男の手が私に触れようと
さらに近づいてきた。
もう少しで手が届く。
いやぁっ……!!
やめて……。
しかし、その時だった。
「大勢で人間の女の子をイジメるなんて
可哀想ではないかな?」
えっ……?
オオカミ男達だけではなく
私も声をする方向を見るとドア側に
男性が立っていた。
よく見るとエリートだけではなく
プレイボーイでも有名な海外営業部の
闇野静夜さんだった。
「や、闇野君!?」
「これは、違うの……あのオオカミ男が
勝手なことをしただけで……」
女性社員達は、オオカミ男に
罪を擦り付けようとしてきた。