もののけ会社と甘いキス。

美音は、大切な女の幼馴染みで
親友だと今まで思っていたけど……口調のせいか
何だか知らない男の人にも見えた。

心臓がドキッと高鳴った。

その後。
美音は、人間の女性の姿に戻ると
私のマンションまで送ってくれた。

しかし、マンション近くで来ると

「なぁ、響。
私達……一緒に住まないか?」

「えっ……!?」

その言葉に一瞬、動揺した。

「今まで私は、別れた後も姿を変えて
響のそばで見守っていた。
しかし、今日のこともあって思ったんだ。
響の一番近くで見守るなら
このままだとダメだって……一緒に住めば
アイツらも下手に近づけない」

「だから一緒に住まないか?」

美音……。

彼女の厚意は、とても嬉しかった。

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