もののけ会社と甘いキス。

「響、大丈夫なの!?
あなたが、また封印の力を発動したから
心配になって駆け付けたのよ!
怪我はない?」

「大丈夫。ちょっと驚いただけ……」

さすがに、さっきのことは
母に話せない。

「とにかく話は、家で聞くわ」

えっ……でも。

お母さんはチラッと美音を見た。

「………。」

美音は、黙って頷くと綺麗な蝶の姿に変えた。

そして、そのままひらひらと遠くに
飛んで行ってしまった。

「美音!?お母さん。
お母さんが美音の主って本当?
美音が式神って……どうして!?」

私は、母に思いをぶつけた。

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