もののけ会社と甘いキス。
すると美音が
「大丈夫も何も……あんた達。妖怪のせいで
私は、怪我をしたんだぞ!?
それに、響に怪我をさせようとするなんて
あんたのところは、どうなっているんだよ!?」
怒りを雪江さんにぶつけた。
美音……。
「それは、悪いと思っているわ。ごめんなさい。
カラス天狗一族は、妖怪の中でも最強幹部なんだけど
かなり人間嫌いで有名だから。
それに人間を良く思わない妖怪も多いわ。
でも……逆も多いのよ」
「人間もまた……妖怪を怖がり
誰も近寄らないようになってしまう。
社長から聞いたわ。
響ちゃん。本当にそれでいいの?
本当に社長ではなくて、人間の男性を選ぶの?
後悔しない?」
雪江さんの言葉に
心臓がドキッと鳴った。
「選ぶも何もあんたらが勝手に
響にちょっかいをかけるから悪いのだろ!?」
美音は、さらに怒った。
「……美音。落ち着いて。
はい。私が自分で決めたことです」
本当は、まだ諦め切れていない。
自分に嘘をついている。