もののけ会社と甘いキス。

すると美音は、ハァッとため息を吐いた。

「私もそろそろ会社に戻らなくちゃあ」

「えっ?じゃあ、私も……」

「キツネになった社長をそのまま
連れて行けないでしょ?
響は、私が上手く上司に言っておくから
社長が元に戻るまで外に居た方がいいよ」

「えっ……でも……」

美音の言葉に戸惑う。

確かにキツネのままの社長を放っておけないけど
でも……気まずいし。

仕事もまだ残っているし……。

「本当は、凄く納得がいかないし嫌だけど
響の気持ちを大事にして。
2人で、じっくりと話してきなよ」

美音は、もう一度ため息混じりそう言ってきた。
表情は、嫌そうだけど

美音……!?

もしかして私に気遣ってくれたのだろうか。

私が社長の事が好きだから

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