もののけ会社と甘いキス。
忍び寄る魔の手。
私の何処に甘い血が……。
恐怖で動揺をしていると闇野さんの方から
近付いてきた。
「仕方がない、こちらから行くとしよう」
ひぃぃっ!?
私は、恐怖で身体が動かなかった。
「ほら、見つけた」
「キャアッ!?す、すみません。
わざとではないです」
私は、必死に言った。
そうしたらクスッと微笑まれた。
目は、赤いままだが。
それすら美しいと思えるほど
彼は、整った顔立ちをしている。
だが、私には
恐怖しか感じなかった。