もののけ会社と甘いキス。

最初は、霊力の強い君は、酷く怯えていたけど
少しずつだが私に懐いてくれるようになった。

でもある日……誤って君は、その裏山に
迷い込んでしまったんだ。

どうやら仕事で、忙しかった私に
会いに来てくれたようでね。

そうしたら君の力欲しさの他の妖怪に
襲われそうになった。

危ういところを連絡を聞いた私が見つけて
助け出したけど……そのせいで
君は、熱を出して寝込んじゃってね。

よほど怖かったのだろう。

君の隠された力を知った響子ちゃんは、
娘を守るために
その力を封印することにした。

なるべく私にも関わるなと告げて……。

封印は、その衝動で
封印と一緒に記憶も忘れてしまったようだね。

しかし何十年後。
響子ちゃんに久しぶりに会ったら君が
就職難になっていると聞いて
私が助言を出したんだ。

もちろん最初は、妖怪がウジャウジャと居る
この会社に入れることは、反対していたけど
君の苦悩と私が守るからと説得をして
君をこちらに就職として招き入れたんだ。

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