もののけ会社と甘いキス。

「響ちゃん?大丈夫?
顔色が悪いみたいだけど……」

雪江さんが心配をしてくれた。

「大丈夫です。
急過ぎて頭が整理つかないだけです」

こんなこと……社長に言えない。

すると社長は、バンッと人間の姿になると
テーブルを叩いた。

「やはりお前。闇野静夜と何か遭っただろ!?」

眉を寄せて怒ってきた。

ギクッ‼️

「いえ。血を吸う現場を見て怖かった……だけです」

「声が裏返ってるぞ?
そもそもあの男が月ノ宮一族のお前に
興味を抱かないなんておかしいと思っていたんだ!
アイツら……許せない」
 
いかにも乗り込んで行きそうな勢いだった。

ど、どうしよう。

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