もののけ会社と甘いキス。

しかし涼お兄ちゃんは、

「邪魔だ!」

手を組むとカラス天狗達は、
雷が走ったかのようにバチバチと
音をたててもがき苦しみだした。

「ギャアアッ!!」

悲鳴をあげるカラス天狗達。

そして身動きのとれない私と社長のところに
近付いてきた。

眉を寄せていて明らかに
怒っているのが伝わってきた。

「お前……月ノ宮一族の中でも
かなりの実力者だろ?」

「響は、返してもらう」

涼お兄ちゃんは、社長の発言を無視して
社長から私を引き剥がした。

光の円から出ると身体が自由に動かせた。

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