もののけ会社と甘いキス。
もしかして警備員さん!?
ヤバい……見つかったら怪しまれてしまうわ。
ゴミ箱を漁っていたから
微妙に汚れているし。
見つからないように私は、慌てて隠れることにした。
しかし現れたのは、
えっ?
しゃ……社長!?
九門寺カンパニーの
九門寺蓮《きゅうもんじれん》社長だった。
何十代目の九門寺カンパニーの全てを仕切る
当主だとか。
とにかく、何でもこなす高いカリスマ性と
文武両道、眉目秀麗で社内の女性達に
絶大に人気があった。
まさにハイグレードなお方だった。
本物を見たのは、
入社式ぐらいだろうか?
凄い……こんなところで見れるなんて。