もののけ会社と甘いキス。

月ノ宮一族の力。


「じゃあ……あの……」

どうしよう。
やっぱり、何も浮かんでこない。

戸惑う私に社長がニヤリと笑った。

「なら、俺がヒントをやろう。
それが出来たら考えてやらんこともない」

「えっ?それって、どういうことでしようか?」

本当にそれが出来たら
恋人として受け入れてくれるのだろうか。

「まぁ、お前次第だろうがな。
これを食べたら連れて行ってやる」

それだけ言うと社長は、また食べ始めた。

連れて行ってやる?

一体どういうことだろうか。

でも、もし私に出来たら
そう考えると受け入れるしかなかった。

< 58 / 351 >

この作品をシェア

pagetop