もののけ会社と甘いキス。

すると社長は、フフッと笑いながら
ベッドからおりた。

「心配するな。妖怪は、人間より柔じゃない。
こんな傷……すぐに治る。
それより、面白い。俺に拒み怪我までさせた女なんて
今まで初めてだ。いいだろう」

「逆に興味が湧いてきた。お前は、俺の女だ!
必ずその力を解いて俺が抱いてやる。そして
月ノ宮一族の力を俺のモノにしてやる。
それまでは、自分が月ノ宮一族の子孫だと
家族以外に誰にも言うなよ。狙われるぞ」

えっ……えぇっ!?

私は、唖然とする。

結局、そのまま手を出されることはなかったが
ワケのまま帰らされた。

何で、こんなことになったのだろう?

私は、一般家庭で産まれて
平凡なOLだったはずなのに社長の正体を
知ってしまってから状況が変わってしまった。

命を狙われると言われたり
社長に身体を求められそうになったり
今度は、私の先祖の話まで出てきてしまった。

もう自分でも何が何だか分からない。
頭の中がパニックになってしまった。

これから私は、どうなってしまうのだろうか?

やっとマンションに帰る頃には、
ぐったりしていた。

そのままベッドにダイブする。

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