かりそめ婚!?~俺様御曹司の溺愛が止まりません
「どうして!?」

「だって、お前、もうすぐ中学生だろ」

「それとこれと、どーゆー関係があるの!?」

「大人はおいそれとぎゅーしちゃいけないんだ」

私はぷーっと頬を膨らませながら、最後のぎゅーをかみしめる。

「でも、お父さんとお母さんは、毎朝ぎゅーしてるよ」

「子どもの前でそんなことしてんのかよ。……まぁ、それは、夫婦だからだ」

「私と颯志くんだって、もうすぐ夫婦になるでしょう!」

「まーだそんなこと言ってんのかお前は」

ぷはっと吹き出した颯志くんは、私の頭の上に顎を乗せて楽しそうに笑った。

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