かりそめ婚!?~俺様御曹司の溺愛が止まりません
「もっと早く、俺のものにしておけばよかった。お前が最初に好きだと言ってくれた、あのときに」

「でも、私、まだあのとき十代でした」

颯志くんはきっと、私に世間を見る時間を与えてくれたんだ。小さい頃から、私は颯志くん以外の男性を知らなかったから。

何人かと付き合ってみたりして、楽しかったり幻滅したりを繰り返して、結果的に颯志くんの元へ戻ることが出来た――やっぱり、颯志くんしか考えられなかった。

「お前、今まで、いったい何人の男に抱かれた?」

「……今さら嫉妬ですか?」

「失敗したな……。脇目も振れないくらいに、もっと繋ぎ止めておけばよかった」

今さら独占欲を丸出しにして、私の体を強く抱きしめる。
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