かりそめ婚!?~俺様御曹司の溺愛が止まりません
彼の胸に抱きついて、その大きくて逞しい体をぎゅっと自分へ引き寄せながら、六年分のワガママを彼へぶつける。

「私は、颯志くんのお嫁さんになるんだから……!」

「わかってるよ、瑠莉。もう言わなくていい」

言葉を遮るように、心地いい口づけを落とされる。

触れ合う肌が愛おしくて、彼のたくましい腕に手をひらを滑らせた。その手を背中に回す、それが合図だった。

今まで以上に情熱的な交わりあいが始まる。

下着が剥ぎ取られ、彼の指先と唇が私の胸へ激しい愛撫をもたらす。

ひどい快感だ。宣言した通り、本当にめちゃくちゃにしようというのか。

「許してくれ。瑠莉。大事なお前なのに、これからひどいことをしてしまう」

シャツを脱ぎ捨てて、筋肉質な肌をあらわにした彼は苦悶の表情を浮かべる。

「ひどいこと……?」

「自分の欲望を瑠莉にぶつけるんだ。大切大切と言っておきながら、最低だろ」
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