かりそめ婚!?~俺様御曹司の溺愛が止まりません
そう吐き捨てて、制御の利かない昂った体で私の上に圧しかかる。

「でも、私は颯志くんの全部が欲しい……ずっと、そうして欲しかった……」

颯志くんはハッとしたように目を見開いて、それから、深い深い口づけをくれた。

「ごめん瑠莉。今まで、気づかなくて」

小さくそう漏らして、唇だけじゃない、全身に口づけをくれる。

ソファでは収まりきらなくなった私たちは、カーペットの上にその身を落として、散乱した衣服の上で激しく肌を重なり合わせた。

彼の体温から高揚を感じとって、嬉しさに肌がぞくりと粟立つ。

幸せすぎて、震えてしまう。

颯志くんが私の太ももに指を這わせて、私の体の中は弾けてしまいそうな熱量にうなされる。

荒くなりすぎてしまったお互いの呼吸は、もはやはっきりとした声に変わり、感情が理性を飛び越える。
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