かりそめ婚!?~俺様御曹司の溺愛が止まりません
エピローグ
夜の十一時。部屋のドアを開けるとパジャマ姿の瑠莉が枕を抱えて立っていた。
「お前。今、いくつだ?」
「十五だけど?」
「高校生がひとりで眠れないって、ありえないだろ」
ドアを締めようとすると、瑠莉は「違う違う」と慌てて弁解して俺の手を掴んだ。
「ひとりで眠れないんじゃないの。颯志くんと一緒に寝たいの」
「余計に悪いわ」
腕を振り払いドアを締めようとしたが、瑠莉は無理やり部屋の中に体を滑り込ませ、中央にあるベッドの上に腰かけた。