かりそめ婚!?~俺様御曹司の溺愛が止まりません
「早く早く!」

瑠莉は俺のベッドへ潜り込むと、掛け布団をめくりあげて俺を招いた。

はぁ、と俺があからさまにため息をつくと、途端にしょんぼりとした顔になって、

「……だめ?」

……最近こいつは、おねだりの仕方を覚えたらしい。

渋々俺は、瑠莉の隣に横になり、肘をつく。

ここで甘やかす俺も俺だな。

瑠莉は嬉しそうに頬を綻ばせると、俺の胸元にしがみついてきた。

「はぁ。颯志くん、あったかい♪」

性格は昔のままなのに、体はすっかり女性らしくなっていて、以前よりも大きく、なまめかしい弾力がある。

……成長しきったって感じだな。

元々背が高かった瑠莉は、高校一年で身長が伸びきったようだ。胸の方も、随分と豊満に育ったものだ。

……当たってるって。

仏のような心で平常心を保つ。紳士に育った自分に拍手。
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