かりそめ婚!?~俺様御曹司の溺愛が止まりません
「俺も。瑠莉が一緒なら暑いくらいだ」

「でも、たまに残業で帰ってきてくれないときは、ひとりじゃ寒くてなかなか寝つけないんです」

「……湯たんぽ買うか?」

俺の提案に瑠莉は頬をぷぅっと膨らまし、不満そうな顔をする。

「それじゃダメなんです。颯志くんがいいんですよぅ」

……その顔は、小さい頃から変わらないな。

思わずプッと吹き出して、瑠莉のまだ少し冷たい体をぎゅっと抱きしめた。

「わかったよ。なるべく早く帰ってくるようにするから」

そういえば、最近仕事が忙しかったせいか、瑠莉が寝ついた後、布団に入る機会が増えた気がする。

「別に、早く帰って来てくれないと嫌だとか、わがままを言うつもりはないんですけど……」
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