かりそめ婚!?~俺様御曹司の溺愛が止まりません
颯志くんは拓真さんに、カクテルをもう一杯、私へ作るように頼んだ。

すっきりとした飲みやすいオレンジのカクテルだ。

もしかして、私の体を気遣って、軽めのカクテルを頼んでくれたのだろうか?

名前は確か、スクリュードライバー……。




「う……ん……」

気がつくと私の体はすでにベッドの上に横たわっていて、その上に颯志くんが影を落とすように覆い被さっていた。

「颯志く……んんっ……」

言葉を遮るように彼の体が、そして顔が近づいてきて、私の唇を塞ぐ。

柔らかくて、熱を持った彼の唇が、私のを食んで弄ぶ。

「んぅ……ぁっ……颯……」

わけがわからないながらも、とにかく、彼が私を求めてくれていることは理解して。

込み上げてきたのは喜びだった。
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